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制作工程
神輿(江戸神輿)が完成するまでには、木地師、塗師、彫刻師、錺職(かざりしょく)など数々の名工、職人芸術の結晶ともいえる複雑なつくりを特質としております。
STEP01
原木の製材
用途に合わせて材料を製材します。
山に登って木の切り出しは原則的にはしませんが、使う材木にも気を配ります。豪華絢爛かつ耐久性を考えて、15年から20年以上自然乾燥させた、欅(けやき)、樫(かし)、姫小松の原木を使用しております。
STEP02
台輪の製材、組立
ここでは一切図面はなく知識と経験によりすべて手仕上げで組み立てます。
台輪に使う原木の製材、刻みから組み立てます。土台になるべき台輪には気をつけて丁寧に組み立てていきます。
※台輪を作るときに彫刻を彫って飾り付けることもあります。
STEP03
胴体の製作、組立
胴体の製作では台輪の寸法に合わせて刻み、組み立てを行います。ここで台輪との調和が図られていきます。
STEP04
鳥居と囲垣製作
胴の周囲に配置する鳥居と囲垣に取りかかります。最近は鳥居に龍を巻いたりするのが好まれております。地方によってオリジナルのデザインも製作をいたします。
STEP05
枡組
一番神経を使い、時間がかかるのが枡組です。ひとつひとつ丁寧に組み上げていきます。これにより耐久性もかなり変わってきます。
STEP06
屋根の棟上げ
特に難しいのは屋根の部分で、勘で屋根の反り具合を計算して、原木を削っていきます。屋根の形にも八幡型と天王型があり、いろいろ形は異なりますが、蕨手とのバランスを考えてつくっていきます。蕨手も屋根のところから出ていたり、屋根の下から取り付けられたりと様々です。この段階までくると神輿の形になってきます。
STEP07
総仕上げ
彫刻を施し、漆などの塗装をします。取り付け金具のメッキを取り付けたり、ときには金箔も施して、錺(かざり)金具をつくります。それらをすべて組み上げ、取り付けをして完成です。
STEP08
完成・納品
自社にて製作をいたしますので、引き取りが多いですが、郵送でも対応しております。